風神I
「じゃぁ、その死体はどこにあんの?」
氷真の自信満々の顔にイライラしながらもあたしは聞いた。
「フッフッフ、それはこの血を辿ればいいことだろう、ワトソン君。」
氷真は指をチッチと動かしながらいった。
「今度はシャーロック・○ームズになったぞ。」
「ワトソンって男じゃん。」
紫音とあたしは氷真のテンションに呆れかえっていた。
「氷真って探偵好きなの?」
あたしの質問に紫音は考えながら答えた。
「そういえば最近から漫画版でよく読んでたな。」
漫画版かよ。
まぁ、氷真が文字ばっかの本なんか読む分けないか。