風神I
「中にカミソリ入ってる。」
「うわ!!」
あたしの言葉を聞いて氷真が手紙を手離した。
「危ねぇ、誰だよこんなことするやつ。」
氷真は自分の指が切れてないか確かめていた。
「それで切ったのか。」
紫音の言葉にあたしは頷いた。
そして手紙の内容やいつ頃から始まったのかすべてあかした。
「それ、風雅さん達に言ったのか?」
あたしの話を聞いた氷真が言った。
「言ってないけど。」
「言った方がいいって。風雅さん達ならなんとかしてくれるだろ。」
「俺もそう思う。カミソリなんて入れてくるやつらだ、早く解決した方がいい。」
氷真に続いて紫音が言った。