風神I
携帯をポケットにしまって顔をあげると、みんながあたしの方を向いていた。
しかも、全員ビックリした顔をしている。
でも、風雅に関しては少しブラックオーラが出ている。
「なに。」
あたしはみんなに向かって言った。
「真城ちゃん今、昌人って。」
「それが?」
あたしが昌人の名前呼んだらどうかするのか?
「いやいや、真城だって一応女だぜ?そりゃぁいるだろ!!」
馨がわけわからないことを言いながら納得していた。
「そうだよね、真城ってめちゃめちゃ美人だし。」
「笑わないけど、それがいいって奴だっているだろうしね。」
大と力まで納得していた。