風神I
「なぁ真城、やっぱり風雅さん達に知らせた方がいいって。」
氷真が焦りながら言った。
「こいつらヤバイって行動がエスカレートしてってるぞ!!指切るだけじゃすまないぞ!!」
氷真はあたしの指先を見ながら言った。
「大丈夫だから。こんな影からしかできないようなやつに負けないし。」
あたしは二人の目を見ながら言った。
「真城、本当にいいのか。」
紫音が心配そうに眉を潜めた。
「平気だから。二人とも絶対に風雅達に言わないでね。」
あたしの言葉に二人とも頷いた。
「じゃぁ、あたし行くから。」
あたしは今度こそと思い、二人に手を振った。