風神I
「あいつ一体どこ行くつもりだよ。」
尾行につかれた旭がため息をつきながら言った。
「それを知るために追跡してんだろ!!」
「そうだよ。大人しく歩いとけよ。」
大と力が旭に渇をいれた。
五分ほど歩くと真城ちゃんは近くの公園の隣にあるフェンスで囲まれた場所に入って行った。
そこはなんと、
「「「「「テニスコート?」」」」」
風雅以外の俺達の声が揃った。
「なんで、真城ちゃんがテニスコートに入って行ったんだ?」
「はっ!!まさか真城と昌人とかいうやつと二人でスポーツデートか!?」
そう言うと馨は急いでテニスコートを覗いた。