風神I




そこには、いるはずのない風神の幹部達が勢揃いしていた。




仕方なく、六人はテニスコートに入ってきた。





「真城、さっきぶりだな!!」




「こんなところで会うなんて偶然だな。」




入ってくると馨と旭がわざとらしく挨拶してきた。










「ここで何してんの。」




あたしはみんなをにら睨みながら言った。




「そんな怒んなよ。真城を一人にするわけにはいかなかったから護衛してただけだって。」




馨はそう言いながら降参ポーズで両手を上に挙げた。





「そんなの、別に馨達じゃなくてもいいじゃん。」





あたしは睨むにをやめない。




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