風神I



さらに不機になったあたしは、二人を無視して帰ろうとした。



「お、おい!!待てよ!!どこ行くんだよ!!」



ツンツン野郎は慌てて追ってくる。





「帰る。」



あたしはそんな声を無視して足を進めた。




「帰んなよ!!お前が帰ったら俺らが大五郎さんに絞められるんだよ!!」





「あたしに関係ない。」




コイツら二人が大五郎に絞められようがなんだろうがあたしにとってはどうでもいいことだ。



あたしは後ろから聞こえる声に耳を貸さずに体育館を後にしようとした…




が…




どういう訳か体が前に進まない。



後ろに振り返ってみると…





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