風神I




「あぁ、保健の先生がいなかったから、俺が巻いた。」




意外にも手を挙げたのは、旭だった。




「旭が?」




あまりにも意外だったため聞き返してしまった。




「俺ん家、病院やってっから」




「笹塚総合病院って聞いたことない?」




力があたしに言った。




「あるかも。」




日本でもトップクラスの大病院じゃん。

















「旭はそこの院長の息子だよ。」




力は笑顔でさらっと爆弾発言をした。








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