風神I
「あれ?ない。」
あたしは誰かの下駄箱と間違えてないか確めた。
確かにこの下駄箱はあたしのだ。
「あたしの上履き。」
あたしは辺りにないかキョロキョロと見渡す。
当然のことあるはずもなく。
「隠された。」
あたしはため息をついた。
しかも、上履き盗んどいて悪口が書かれてるであろう手紙は置いてるし。
「性格悪。」
仕方なくあたしは、来客ようのスリッパを履くことにした。
こんな汚い廊下を靴下で歩くのは遠慮したい。