風神I




あたしを突き落としたのも髪型からしてリーダー女だと思う。






ピリピリとした場面なのにも関わらずあたしの頭の中はどうでもいいことばかり。




「ブスのくせに調子のってんじゃないわよ!!」




ドンッ!!




リーダー女はあたしの体を強く押した。




あたしは、勢いよく壁にぶつかり座り込んだ。




「最後の忠告してあげる。」




リーダ女は座り込んでいるあたしの髪を引っ張りながら顔を挙げさせた。







「これ以上、風雅様達に近寄らないで、あんたみたいな地味女が近寄っていい人達じゃないのよ」




そう言ってあたしを乱暴に離すと何事もなかったかのように空き教室を出ていった。








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