風神I




あたしは心の中でため息をつく。




本当にバカじゃないのかこの女達。




誰が誰といようが関係ないじゃん。




あたしは何も言わずじっと女達を見つめる。





「何よその目!!」




ドンッ!!




あたしの態度が気に入らなかったリーダー女が昨日と同じようにあたしを押した。




「少し痛い目見ないとわからないみたいね。」




座り込むあたしを見下ろしながら女は言った。




そのとたん女はあたしのお腹に蹴りを入れた。




「……っ!!」




お腹に衝撃がはしる。




「みんなやっちゃって。」




女の言葉に後ろにいた女達があたしをとり囲んだ。










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