風神I




少し歩くと、さっきまで視聴覚室にいた人の一人と会った。




「視聴覚室もういいわよ。占領しちゃってご免なさいね。」




「全然大丈夫です!!では失礼します。」




男の人はお辞儀をして去って行った。




「あの人は水神の幹部なんですか?」




「違うわよ、どうして?」




「いえ、風神の場合は屋上は幹部しか入れないって言われたんで、」




「あぁ、元々この学校にいる水神メンバーは少なくてほとんど別の学校に集まってるのよ。」




あたしはフンフンと頷く。




「だから少ないメンバーであそこを共有してるの。」




いい考えでしょ!!と言って水埜さんは笑った。









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