風神I
「真城ちゃん、階段キツくない?」
あたしの体を気遣ってくれる水埜さん。
「さっき水埜さんに手当てしてもらったおかげて何時もより楽です。」
あたしは水埜さんの手を借りながら屋上までついた。
「ヤッホー!!皆久しぶりー!!」
水埜さんは勢いよく屋上のドアをあける。
「「水埜だ!!」」
「おー!!久しぶり。」
「真城と一緒なんて珍しいな。」
皆一斉にこっちを振り向く。
「ちょっと空良!!久しぶりに会ったのに挨拶ないわけ!?」
なんの反応もなかった空良に水埜さんが突っかかる。