風神I
第二章
セクシー男
朝の4時半、今日は珍しく朝早く目が覚めた。
と言っても、昨日は家に帰ってご飯食べてソファーで雑誌を読んでいたら何時のまにか眠っていた。
多分、5時か6時ぐらいに寝たんだとと思う。
寝すぎだ…
あたしはソファーから降り、キッチンへ水を飲みに向かった。
水を飲み、またソファーに座る。
広いマンションの一室、必要最低限のものしかないこの部屋はひどく冷たく感じる。
この部屋に人の温もりなんてない。
引っ越して来てから誰一人として上げたことがない。
もう、1年半ぐらいになるのかな。
こんな無意味な生活を続けてなんになるんだろう。