風神I
「そういうことじゃねぇよ!!」
あたしの答えが気に食わなかったのか旭は突っかかってきた。
「あの、水埜さん。1つ聞いてもいい?」
そんな旭を無視してあたしは水埜さんに話しかけた。
「いいわよ!!何でも聞いて!!」
水埜さんは元気に言った。
あたしはさっき気になったことを聞いてみることにした。
「さっき水埜さん、あたしと話してみたいって言ってたよね?」
「えぇ、言ったわ。それが?」
水埜さんは不思議そうに首をかしげた。
「いや。あたしは水埜さん達をはじめて見たけど、水埜さん達はあたしのこと知ってたの?」