風神I
別にいいじゃん、少しでもわかるもんはわかるんだから。
あたしがそう思っていると…
「真城ちゃん…ヤッパリあたし達のこと怖い?」
水埜さんが落ち込んだ様子で言ってきた。
「何で怖いの?」
「「「「「えっ!?」」」」」
あたしが言うと、風雅以外の全員が声を揃えた。
「別に、怖がることなんてないと思うんだけど。」
誰がなにをしようと興味はないし、
暴走族だろうがなんだろうがあたしにとっては関係ないことだ。
「真城ちゃんって変わってるわね。」
水埜さんの言葉に全員が頷いた。