風神I
第三章
助けとお礼
屋上での出会いから1週間がたった。
あれから何事もなく毎日を過ごしていた。
過ごすといってもただ学校にきて眠ってるか氷真の話を聞くだけだたった。
そして新しく知ったことは、氷真と紫音が風神だったということだ。
この学校の男子のほとんどが風神に入ってるというから特別驚きはしなかった。
むしろあたしの冷静さに二人の方が焦っていた。
あたしが怖がると思って言い出せなかったらしい。
「俺らの心配を返せよ!!」
なんてへんなこと言うもんだから軽蔑した目で睨んでいたら、
涙目になりながら謝ってきた。