君のためにできること
日曜日。

天気は快晴だが少し風が強かった。春一番という言葉がとてもよく似合う。
隣の市、宮城でもっとも名の知れている仙台市。

ライブハウスというのもやっぱりこの市にしかないから、僕は電車で仙台駅まで向かう。


結局彼女との放課後の付き合いもうまくいかないまま、ライブ当日を迎えたのだ。
あの話をしたのが火曜日だったから3日間あったのに、上手くいかなかったな。

彼女はやっぱり学校終わった後はライブの練習があるのかすぐに帰ってしまっていた。
ライブの開始は夕方からだったが、僕はこの日の予定をすべてキャンセルしてライブに臨もうと思っていたからショッピングも兼ねて昼間から仙台に向かった。

ライブハウスで音楽を聴くということが初めてだったので期待もあったがどんな服装をしていけばいいかわからなかった。


ロックと言うからには、
僕のイメージではブラックカラーにドクロのワンポイントがついているような感じ。

そんな服は持っていなかった僕は黒くて背中全体にドクロのマークがはいっているTシャツを試着たのだが、ズボンと余りにも合わなかった。


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