君のためにできること
口ではそう言っていたけど、さらなる魅力に囚われた僕は、彼女をもっと貪欲に求めたかった。

「よし、じゃー…ベース貸してやるよ。…ただまずその前に、そのダサダサな服装どうにかしなきゃな。」

若干へこみながらも僕は、ここで初めて彼女とメアドと番号を交換したんだ。


僕のケータイのアドレス帳の第二号の女性。
ちなみに第一号は母親だということは言うまでもないが。


それから僕が彼女に告白したのはそう先の話しではなかった。
僕たちは中学2年生の夏、付き合い始めた。

それと同時に、僕は【rose】の一員となった。

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