君のためにできること
「もうほんとに家帰ってから毎日練習してんだから。深夜だから音は立てられないけどね。学校でいつも寝てるのはその証拠。だいたいOKさ。」
僕は自信満々にそう彼女に伝えた。
「じゃあ…その練習の成果を見せてよね。時間もないから今日は一発勝負ね。わかってるよね?一度でもミスしたらジュースだから。」
「OKやってやろーじゃない!」
先週は、ミスして彼女にジュースをおごらされた。
1曲目と2曲目両方とも間違えたので2本。
「今日は、3曲だかんね。先週ほんとは2曲目まで完璧にしときたかったんだから!」
その言葉で僕はかなり動揺をみせた。