君のためにできること

「じゃー今よろしく!ってことで、もーいっかい、しよ!」

「まぁたー…つかれたよぉー・・・」

「ったくーこの若者がーオヤジみたいなこというんじゃない!それに体は正直だよー!ほれ!したいって言ってるじゃん…ウシシ…」

彼女は、僕のモノをつかんでしごき始めた。やっぱり思春期だったね。気持ちとは裏腹に僕の下半身は言うことを聞いてくれなかった。

彼女はセックスに快楽を感じること以上に開放感というものを感じていた。彼女にとってセックスもライブも一緒なのかもしれない。

僕というステージで自らを自由に表現する。彼女は、僕と初めてセックスをしてからかそのライブにも似た開放感がとても心地がよかったのだろう。
はじめの頃は、僕から誘うことが多かったが、この頃になると彼女からの誘いがほとんどになっていた。学校にいるときでさえ求めてくるときもあったが、さすがにそれは断った。彼女のそれは回数を増すごとにより激しくなっていった。甘く蕩けるような彼女の歌声もより一層激しくなる。
そんな彼女に僕は少し恐怖を抱いていた。今思えば、この頃から、彼女は深く深く墜ちていったのかもしれない。

自由と言う名の絶望に…

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