君のためにできること
まずは、僕のおいたちから話そう。


君と出会ったときあんなことをしてしまったことについて詳しく話してなかったよね。


君にあんなことをしてしまったのは、ある女性との出会いがあったからなのかもしれない。
いきなり別の女性の話しなどしてしまって申し訳ないけど、ちょっと我慢して聞いていてほしい。

中学2年生の春、遊ぶことばかり考えていた僕が、ちょっと未来のことを考え始めた季節。ちょっとかっこよく言っちゃったけど、結局のところは子供のころ描く将来の夢ってやつさ。

そんな子供じみた夢をみる僕と同い年の女の子が一本のレールを描くように、自分の将来のことを見据えてその道を突き進んでいたんだ。



あの頃の僕は彼女に憧れを描いていた。


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