鋭い抱擁

「こんな所に公園があるなんて変だって、おもしろがってよく来たね。」

陽は私に汚れを知らない少年のような笑顔を向けてくれた。笑顔にも色んな種類があるんだな。

「そうだね。」

私は嘘つきだ。汚れてる。でも、汚れた覚えはない。それほど濃い人生を送ってきていない。…虚しい。

私は急に冷めてしまったから、陽に背を向けながらシーソーに腰を下ろした。





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