続☆2つにわれたチョコレート
「大丈夫、俺がしっかり抱きとめます。
命をかけてでも、姫を守り抜いてみせます」
「大地…!!」
テラスを乗り越えて、わずかなスキマに足をおき、柵にしがみつく。
下では愛しい人が、手を広げて待っている。
「悪者はすぐそこまで来ている。さぁ!!」
愛しい人の声を合図に、あたしは飛び降りた。
お姫様抱っこで、優しく受け止めてくれる大地。
そのままの体制で、大地の城まで走り逃げる。