続☆2つにわれたチョコレート
「この前は映画。その前は緋苺が好きな奏者の演奏会…」
指をおりながら、どこに行ったのか思い出しはじめる。
あたしも、部屋の壁や机、本棚とかに飾ってあるおみやげを見た。
「どこがいい?」
「…遊園地、かな」
行けなかったもん。
あたしは頬を少し膨らませて、大地を見つめた。
「あーもう。それ、反則」
そう言うと同時に、男子っぽい太くてたくましい腕に包まれる体。
「ちょっ…!?」