小悪魔れんあい
「おい、叫心…」
「っ…、何だよ?」
それまで黙ってた雄大が、少しずつ話し出す。
「何にかあったのかな、佐野と高橋に」
「…俺が聞きたいよ」
何も起こっていないでほしい。
というか、暁羅には麗奈に近づかないでほしいのに。
いつもそう思ってるのに、結局近づけさせてるのは俺なのか。
一人にさせてるのも、事実。
部活だから、いつもいつも一緒にいてやれてないっていうのもまた事実。
ほんと、こんな男が麗奈の彼氏でいていいのかって思う。
こんなんじゃ、暁羅の方が麗奈に合ってるのかもしれない…とまで思ってしまう。
「俺ってやっぱダメ?」
「急に、どしたの!きょーちゃんっ!」
ポロっと出た言葉に、雄大は真っ青になって俺を見つめる。
もうそれくらい追い詰められてるんだって。
ほんとは、ずっと側にいてやりたいのにいてやれない。
こんな奴…。
絶対俺なら彼氏にしたくねぇもん。
「…けど、佐野が高橋と付き合うよりマシだって」
「……え?」
雄大から出た、意外な言葉に俺は驚いて顔を挙げる。
「だってさ。佐野が女遊びやめれるとは、俺…思わねぇもん」
「……」
「俺なら、たとえ叫心が部活で忙しいとしても…浮気されるよりかは、絶対マシだけどな!」
「…お前…」
何だコイツ。
いつもなら、ただのバカにしか見えないんだけど。
なのに、今日だけは何か特別な人間に見える…!
と、言うか。
神様みたいだ…!
「たまには、いいこと言うな」
俺は、すこし泣きべそをかきながらも。雄大の言葉に励まされた。
「っ…、何だよ?」
それまで黙ってた雄大が、少しずつ話し出す。
「何にかあったのかな、佐野と高橋に」
「…俺が聞きたいよ」
何も起こっていないでほしい。
というか、暁羅には麗奈に近づかないでほしいのに。
いつもそう思ってるのに、結局近づけさせてるのは俺なのか。
一人にさせてるのも、事実。
部活だから、いつもいつも一緒にいてやれてないっていうのもまた事実。
ほんと、こんな男が麗奈の彼氏でいていいのかって思う。
こんなんじゃ、暁羅の方が麗奈に合ってるのかもしれない…とまで思ってしまう。
「俺ってやっぱダメ?」
「急に、どしたの!きょーちゃんっ!」
ポロっと出た言葉に、雄大は真っ青になって俺を見つめる。
もうそれくらい追い詰められてるんだって。
ほんとは、ずっと側にいてやりたいのにいてやれない。
こんな奴…。
絶対俺なら彼氏にしたくねぇもん。
「…けど、佐野が高橋と付き合うよりマシだって」
「……え?」
雄大から出た、意外な言葉に俺は驚いて顔を挙げる。
「だってさ。佐野が女遊びやめれるとは、俺…思わねぇもん」
「……」
「俺なら、たとえ叫心が部活で忙しいとしても…浮気されるよりかは、絶対マシだけどな!」
「…お前…」
何だコイツ。
いつもなら、ただのバカにしか見えないんだけど。
なのに、今日だけは何か特別な人間に見える…!
と、言うか。
神様みたいだ…!
「たまには、いいこと言うな」
俺は、すこし泣きべそをかきながらも。雄大の言葉に励まされた。