小悪魔れんあい
「え…。叫心…それって…」
もしかして、グランドにいて応援して良いって事!?
叫心はまだ目をそらしたまま。きっと顔を真っ赤にして照れてるに違いない!
「叫心!!本当にいいのっ?!」
「うるせえな!何回も言わすなっ」
叫心はしがみつくあたしの腕を振り払って、歩く速度を更にあげる。
「あ、待ってよっ…」
あたしが追いかけようとすると、叫心は立ち止まって
「おら!行くぞ」
真っ赤な顔でそう言った。
「叫心大好き~!」
本日2回目の告白。
もうあたしのことウザイだの、どっかいけだの、拒絶の言葉は聞きません!
そして、また叫心に抱き着く。
「やっぱ言わなきゃ良かった…」
叫心の独り言も無視して、あたしは叫心の腕を掴みながら歩く。
「叫心、明日からはグランドで応援するから!!」
「…はいはい」
冷たく対応されようが、嬉しさMAXのあたしには今そんな事全く関係無しで
叫心の一言一言はさらに嬉しさを増すだけ。
ねえどうしたらこの想い
あなたに届く?
どうしたら本気だと思ってくれるの?
あたしの頭の中には
あなたしかいないんだよ?
大好き。
本当に大好きなの。