涙空
9月1日。
新しい学校をまじまじと見つめる。
新しい大地をしっかりと感じる。
着慣れない制服を身にまとい、新たな一歩をふみだした。
クラスの男女は、みんな。
私を珍しそうに見る。
東京と聞いて驚く女子。
目を見開いて「お前、大都会から来たんやね!」と
関心する男子。
今の自分にはない、初々しさが、そこにはあった。
今回で、転校は2度目だから、そこまで緊張しなかったけど、
手が震えている自分に気づいて、なぜか。嬉しくなった。
その後出会う。
楓斗という男の子に。
楓斗は私に告げる。
「好きです。付き合って下さい。」