涙空
2空
~「好きです。付き合って下さい。」~
初めての響きに心が揺れる。
このチャンスを無駄にしてはいけない。
そう思い、「付き合ってもいいよ?」
興味本位でしかなかったから。
深く考えもしなかった。
何回も会うたびに、お互いの事がよくわかるようになった。
どんなアニメが好きなのか。
何色が好きなのか。
異性の好きなタイプ。
相手を知れば知るほど、「もっと・・」という感情があふれてくる。
楓斗に好きって言われれば言われるほど、私が私じゃないようだった。
お互い関わる中で、どんな友達がいるのかが分かってくる。
そして出会った。
凌眞。颯汰に。