私と彼の365日

「これで大丈夫」


手当てを終えて月城くんの方を見ると俯いたままポツリと呟いた


「意外…」


「えっ?」





「手当てとかできるんだ」


「手当てぐらいはできるよ」


「なんかそういうのできなさそうだったから」


「そう…かな?」




私が少し考えていると月城くんはふふっと笑うと


「じゃあ、俺そろそろ部活に戻るわ」


そう言って長椅子から立ちあがった








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