私と彼の365日
沈黙を破ったのは月城くんだった
「天宮さんってこのお祭りの花火って見た事ある?」
「ないけど、どうして?」
「いや、俺も見たことなくて
初めて見るんだったら好きな人と見たいって思ってたから…」
月城くんは少し照れながら言った
そんな月城くんが可愛くて思わず笑ってしまった
「何笑ってるんだよ」
さっきまで照れていた月城くんが
今度は拗ねた様に言った
「ごめん。
何か可愛いなって思って」
「何だよそれ…」