私と彼の365日
「紗弥のことなんだけど…
沢村さんの事が好きならはっきりそう言ってあげてほしい」
そう言うと水瀬くんはしばらく何も言わなかった
「いきなり何？
天宮さんには関係ないよね」
「関係なくない！！
紗弥、水瀬くんが沢村さんの事が好きなんじゃないかって最近全然元気ないの知ってる？」
私がそう言うと水瀬くんは
バツが悪そうに私から顔を背けた
「だからって天宮さんにそんなこと言われる筋合いないんだけど」
「私が口出しすることじゃないって分かってる。
でも、紗弥がこれ以上傷つくのを
黙って見てる訳にはいかないの！！
だから…曖昧なままにしないで」
そう言うと私はその場を去った
