私と彼の365日
好き…?
駅から海まではそれほど遠くなくて
10分ほど歩くとすぐに海が見えた
まだ、月城くんは来てなくて私は堤防のところに座って茜色に染まっている海を眺めていた
少しすると向こうから誰かが走ってくる音が聞こえた
足音のする方を見ると月城くんが息を切らせながら走ってくるのが見えた
「はあ…はあ…、待たしてゴメン…」
「ううん、大丈夫。
どうかしたの?」
私はまだ肩で息をしている月城くんに向き直った
「俺、天宮さんに言いたい事があるんだ…」
少し呼吸が治まった月城くんは私を真っ直ぐ見た
私は月城くんの真っ直ぐな瞳にドキッとした
「言いたい事?」