愛されるキモチ。
それからというもの
隣の席だからかなり絡んでくる木瀬くん。
何?私が落としやすいとでも思ってるの?
私の心はあの時から止まったまま、
だから絶対落ちないし、仲良くもできない
『……胡桃…』
頭のはしっこにしまってあった忌々しい記憶が一瞬蘇る。
「…いやっ…!!」
咄嗟に頭を押さえる
誰も信じたりしない、
信じたら、私は壊れてしまうから。
関わったら思い出してしまうから
麗奈に救ってもらった命を、
放り出してしまいそうだから
木瀬くんは信じれない