愛されるキモチ。



「はい。……えー…そんな急に…」



ちらっと私の方を見る。




……そっか邪魔なんだ


私が…。



母は電話を続ける




「…わかったわ。どうにかするから。ええ…じゃあ」




パタン…と携帯を閉じて私の方に体を向け言った



「これから人が来るの。あんた、邪魔だから家に帰って来ないでくれる?」




やっぱり…




私は黙って携帯と財布を持って逃げた


来た道を戻る…



私に居場所なんかない…




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