愛されるキモチ。
入って見るととても広いリビング、上にはシャンデリア
真ん中の白く、長いテーブルにはおいしそうなご飯が盛り付けてあった
「颯ちゃん、晩ご飯温めたから食べなさい、胡桃ちゃん…だっけ?」
ニコニコしながら話しかける優理子さんは木瀬くんにほんとそっくり…
「あ、はい!」
「晩ご飯食べてなかったら、どうかしら?一緒に食べましょ♪」
キラキラした笑顔の優理子さん
あぁ…いいな、うちには作ってくれる人なんかいないからな…
バイトからなにも食べてない私
お腹はペコペコだ
でも、ここまで迷惑なんてかけられないよね…
俯いていると、
ガタンッと椅子を引く音がした
「座れ、今さら遠慮とかねぇから」
私が座る椅子を引いて、
優理子に「飯」とだけ呟いた
はいはい…とどこか嬉しそうに微笑んだ
「あの…じゃあいただいていいですか?」
優理子はパアアっとした笑顔になった
「いっぱい食べてね♪」
台所に駆け足で消えてしまった