探偵ユウ.1~旅館はるもと殺人事件~
だけど悠のお父さん!?
「なんなら今から父さんに電話しよーか、平山健介警部?」
悠は口の端を上げ、余裕の笑みを浮かべる。
と同時に平山警部の顔が青ざめた。
だって平山警部、自分の下の名前言ってなかった。
なのに、悠が知ってるってことは……。
「さ……先程はあのような態度、失礼致しました」
平山警部が改まる。
「いやいや。分かればいんだよ、分かれば」
え、本気で警視総監の息子なんだ……。
知らなかった。
……って。