探偵ユウ.1~旅館はるもと殺人事件~
「部屋を見るだけなんで」
そう言って悠はスタスタと部屋に入った。
わぁお。
……時には強行突破も必要ってことかな。
見習いま~っす。
あたしも悠に続いて部屋に入った。
鑑識さんは別にあたし達を気にしていない様子。
しかしまぁ、さっき見た時と変わらない。
……あれ。
「……平山警部」
「ん?」
「ドアには鍵が掛かってたんですよね?」
「あぁ。そうらしい」
ドアには鍵。
窓にも鍵。
これ……密室だ。