探偵ユウ.1~旅館はるもと殺人事件~
結構怖いね。
「何その紙」
悠も覗き込んで見た。
「よく分かんない」
あたしは悠に見せるように紙を少し動かす。
悠は紙をあたしから奪った。
そして、
「…………無視」
紙をくしゃっと丸め、ごみ箱へ投げた。
そこそこ距離遠いのに、あっさり入る紙。
……って無視すんの!?
悠はスタスタと男子部屋に行ってしまった。
そんなに眠かったのかな。
確かに悠にとってアレは究極に面倒なことだった。
なんせ寝ようとした時、だからね。