探偵ユウ.1~旅館はるもと殺人事件~
加島さんは結構そこそこな体重で、だから2人はスゴイと思った。
だってフツーのスピードで運んでるもん。
あたしなら無理だ。
そんなこと考えてるうちに216号室の前へ着いた。
「えと……鍵は……」
平山警部が加島さんのポケットを探る。
しかし肩を預けてる状態から探すのは難しいらしい。
一応ドアノブを回してみた。
……ガチャという聞き慣れた音がする。
「開いてる……よ?」