探偵ユウ.1~旅館はるもと殺人事件~
「……これが何?」
あ、気にしないパターン。
……安心したようなガッカリしたような、不思議な感覚に捕われた。
ふと美園を見ると、髪が少し濡れていた。
「あ、お風呂どーだった?」
あたしが聞いた途端、美園の目が輝きだした。
「もぅ最っ高!露天風呂とか、泡風呂とか♪」
泡風呂かぁ……。
夜入ってみよ。
ふと時計を見た。
もう12時をまわっていて、何故お腹が空いているのか理解できた。