シュガースパイス
俺は明後日が待ち遠しかった。
結菜に会える。
結菜に会いたい。
ただ、それだけ。
俺は定時に終われるように脇目も振らず、仕事に専念した。
少しでも結菜と会える時間を確保したいんだ。
ただでさえ、課長がいるのに。
俺は二番目なのに。
きっと…課長にも抱かれているんだろう。
そりゃあ、そうだよな。
じゃなかったら結婚なんかしねぇよな。
お互いを…愛しているから…
一緒になった。
普通に考えたらそうだろう。
でも…もし、結菜が課長を捨てて俺と一緒になってくれるのなら…
俺は嬉しすぎて失神するかもな。
だってさ。
この先、結菜以上に誰かを好きになんかなれねぇんだよ。
結菜しかいないんだよ。
他の女なんか…いらねぇんだよ。