シュガースパイス
――…
「……ねぇ…翔…」
ここは俺の部屋。
今、俺と結菜はベッドの上。
お互い産まれたままの姿で抱き合っている。
「ん?何?」
俺は結菜の髪を撫でながら話す。
「……あたしの…どこを好きになったの?」
「…好きになったか?」
「えぇ」
結菜のどこを好きになったのか…な。
「俺は…人目見た時から好きだった。綺麗で…社交的な結菜から目が離せなくなったんだ」
そう。
あの日、結菜を目にした時から…
心を結菜に奪われたんだ。