シュガースパイス
――数日後、会社。
俺はついこの間、任された仕事に追いやられていて、かなり忙しかった。
それと同時に、結菜ともしばらく会えてない。
メールや電話も自分からはしない。
これはもう、暗黙の了解のようなものだ。
これは不倫の最大のタブーのような気もした。
「翔〜!今日の夜、暇か?」
必死になってパソコンと睨めっこしていると、歩が寄ってきた。
「なんで?」
「なんでって…相変わらず冷たいなぁ!お前は…」
歩は呆れたような声を出した。
「……別に」
「まぁいい!一緒に合コン行こうぜ!」
はぁ…またか。
コイツも好きだな、合コン。