シュガースパイス
私はケータイを閉じると、翔からの返信を待つ。
暇だし、家事でもしてよっかな…。
お夕飯の支度、まだだったし。
私はケータイをテーブルに置くと、キッチンに向かった。
――ザァァ…
私は冷蔵庫から野菜を取り出し、洗う。
確か真琴、今日は早いって言ってたわね。
真琴の好きなビーフシチューでも作ろうかな。
真琴の夕飯の支度をする反面、翔からの返信も待ち遠しかった。
最近は、色々用事があって翔と会えてない。
頻繁に会ったりしたら、真琴に勘づかれてしまう…。
私達は常にこういう状況に置かれているのね、翔。