シュガースパイス
「お帰りなさい、真琴」
「あぁ、ただいま。今日も疲れたよ…」
真琴は私に鞄とスーツの上着を渡すと、ネクタイを緩めた。
「最近、また忙しいの?お仕事」
「あぁ。これから新しい企画のプロジェクトも組まなきゃだし、テレビ局とも話し合わなきゃだしな…忙しくなるよ」
真琴はキッチンに入るとコップに水を組み、飲み干した。
私は寝室に行き、クローゼットを開け、スーツをしまった。
――ギュッ…
いきなり後ろから、暖かい腕に包まれた。
「ま、真琴…?」
私はびっくりして、振り向く。