シュガースパイス
欲張りになるココロ
【side翔】
「課長、これでどうでしょうか?」
「お、さっそく上がったか〜?やるなぁー新藤は」
もうすぐ俺が受け持っている仕事の書類提出日。
俺は基本、提出日ぴったりに出したりするのは嫌いだ。
いつも決まって何日か前に提出する。
これは高校生の時や、大学時代の課題提出も同じだった。
なんか…やるべきことは早めに終わらせるってやり方が、習慣になってるみたいだ。
ま、悪いことはないけどな。
「うん、凄いよ新藤!完璧だ!!お前はホントによくやるなぁ!」
課長は俺のデザイン画を見ながら嬉しそうに言う。