シュガースパイス
「ありがとうございます」
「よし、このデザインでいこう!これなら嵐のメンバーもスタッフも大喜び間違いなしだ!」
課長は俺の肩をポン、と叩く。
「そうなるといいんですけどね」
俺は適当に愛想笑いをし、その場を去った。
「ねぇ新藤くーん!今課長に誉められてたじゃな〜い♪♪やるわねっ!」
デスクに戻るなり、声を掛けてきたのは同僚の井上だった。
彼女は可愛らしい顔をしていて、スタイルも良い。
その為、社内でもかなり人気だ。
ま、俺は眼中にもないけどな。
「いや…そんなことないよ」
俺は彼女をチラッと見ると、パソコンに目線を移した。
すると、いきなり井上が俺の手に自分の手を被せてきた。