シュガースパイス
――…
「美味しいわね〜!さすがだわ、このお店♪」
「だな。かなり美味い」
しばらくして運ばれてきた料理に手を付けていた。
目の前には、シャンパンを飲む上品な結菜の姿。
俺は思わず見とれてしまう。
「翔?どうしたの…?ボーッとしてるわよ」
結菜に声を掛けられ、ハッとした。
「あ、あぁ。ごめん。結菜が綺麗すぎて、つい」
俺がそう言うと結菜は“もうっ”と恥ずかしそうにシャンパングラスを置いた。
その後も俺は料理の味なんて分からなくなるくらい、結菜に見とれていた。
ホントに課長が羨ましい。
なんで課長の方が俺より年上なんだろう?
なんで…結菜と出会ったんだよ。
結菜を…抱いたんだよ。