シュガースパイス
「しょ…う……?」
「なんでだよ…」
「え…」
「なんで、そうやって俺をガキとして見るんだよ」
俺は掴んだ腕に、グッと力を込めた。
「っ…!…翔……痛い…」
「俺は確かに課長や結菜より、ガキだけどさ…」
あぁ、俺最低だ。
結菜にこんなこと言うなんて。
「結菜を好きな気持ちは課長には負けない…課長より…大人になってみせる…!」
結菜は不安そうに瞳を揺らがせる。
「……っ…ごめんなさい…翔…」
「謝らなくていいよ。謝るくらいなら…今日帰らないで。」
俺は結菜の体を抱き寄せた。